米雇用統計

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労働省が先週末に発表した2月米雇用統計(季節調整済み)によると、失業率は3.6%と前月から0.2ポイント上昇しました(市場予想は3.4%)。一方、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比31.1万人増と、前月(改定値、50.4万人増)から鈍化したものの、市場予想(20.5万人増)は大幅に上回り、労働市場の堅調さを改めて裏付ける内容となっております。

一方で、注目された平均時給は前年同月比4.6%増と、伸びは前月(4.4%増)から加速。前月比では0.2%上昇と、前月(0.3%上昇)から伸びはやや鈍化。市場予想(0.1%)も下回ったため、市場では過熱していた雇用環境が正常化に向かっているとの見方が拡がった様です。

 

Fedウォッチ(2023年3月)

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それに加えて、シルバゲート銀行の自主清算に加えて、シリコンバレーバンク(SVB)とシグネチャー・バンクが経営破綻し、金融市場のリスク回避ムードが強まったことから、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(3月10日時点)によると、3月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は59.8%と前日の31.7%から急上昇(先週末は71.6%)。0.50%の利上げを行うとの見方は前日の68.3%から40.2%に低下しております(先週末は28.4%)。

なお、年明け以降、昨年12月時点のFOMCメンバーの金利見通し(SEP)の中央値である5.125%が、ターミナルレート(利上げの終着点)として市場で意識されていますが、6月のFOMC時点の政策金利の水準を5.25~5.50%とみる割合は48.5%(先週末は56.5%)、5.50~5.75%とみる割合は19.7%(先週末は25.0%)となっております。

 

Fedウォッチ(2023年6月)

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