世界の外貨準備(年別)

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国際通貨基金(IMF)が3月31日に公表した世界外貨準備統計によると、2022年末の世界の外貨準備総額は11兆9629億ドルとなり、前年末(12兆9194億ドル)比7.4%減少となりました。減少に転じるのは2018年以来4年ぶり。昨秋までのドル高を受けて、外貨準備を取り崩し自国通貨を買い支える動きが続いた様です。

このうち各国の自主申告に基づいて判明した11兆0890億ドルの通貨別内訳によると、各国が外貨準備として保有する通貨に占める米ドルは58.36%となり、前年末(58.80%)から低下しました。低下は2016年から7年連続。2015年(65.75%)をピークに低下が続いております。西側諸国がウクライナ侵攻に対する経済制裁をロシアに対して行い、保有する米ドルが凍結される中、米国と距離を置く国を中心に分散投資が進んでいる模様。

2位のユーロは20.47%(前年末は20.59%)、3位の日本・円は5.51%(同5.52%)と、共に2年連続で低下。一方で、4位の英・ポンドは4.95%(同4.81%)と、4年連続で上昇。人民元は2.69%で、前年末(2.80%)から低下しました。

 

世界の外貨準備に占める米ドルの割合(年別)

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