世界白金需給
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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が先程発表した「Platinum Quarterly」によると、2022年世界白金需給は19.5トンの供給過剰になる見込み。3月時点の見通し(20.3トン)からやや下方修正しました。予想通りとなると、2年連続で供給過剰となるものの、供給過剰分は前年(35.1トン)から大幅に減少する見込み。
上場投資信託(ETF)、取引所在庫、業界の運転在庫を除いた、利用可能な地上在庫は136.2トンと予測。3月の見通し(141.8トン)から大幅に下方修正され、前年比20.3トン増加すると予測しております。
世界白金総供給は前年比4.6%減少の242.0トンと予測。生産量は同6.7%減の182.6トンとの見込み。世界最大の白金生産国である南アフリカの生産量は同9.0%減、ロシアは同6.3%減としております。リサイクル量も同2.3%減と予測しております。
世界白金総需要は同1.8%増加の222.5トンと予測。自動車触媒需要が同15.6%増と、急回復する見込み。また、投資需要は3.2トンと予測。バー・コイン需要が堅調であることに加えて、ETFからの資金流出が鈍化するとの見方から、需要が回復するとしております。一方、宝飾品需要は同1.9%減、触媒を除く産業需要は同15.9%減少と見込んでおります。
世界白金需給
2021年 | 2022年 | 前年比 | |
鉱山総供給 | 193.0㌧ | 182.6㌧ | -5.4% |
鉱山生産量 | 195.9㌧ | 182.6㌧ | -6.7% |
(南アフリカ) | 145.5㌧ | 132.4㌧ | -9.0% |
鉱山在庫 | -2.9㌧ | 0.0㌧ | – |
リサイクル | 60.7㌧ | 59.4㌧ | -2.3% |
総供給 | 253.7㌧ | 242.0㌧ | -4.6% |
自動車触媒需要 | 82.2㌧ | 95.0㌧ | 15.6% |
宝飾品需要 | 59.8㌧ | 58.7㌧ | -1.9% |
触媒を除く産業需要 | 78.0㌧ | 65.6㌧ | -15.9% |
投資需要 | -1.4㌧ | 3.2㌧ | – |
総需要 | 218.6㌧ | 222.5㌧ | 1.8% |
地上在庫 | 116.7㌧ | 136.2㌧ | – |
需給バランス | 35.1㌧ | 19.5㌧ | – |
※豊トラスティ証券調べ、2022年はWPICの予測
※小数点以下は四捨五入につき、合計は必ずしも一致しない
※前年比は2021年と2022年の比較
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