世界白金需給

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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は最新の需給報告で、2022年第2四半期(4-6月)の世界白金需給は10.9トンの供給過剰となったと発表。前期(4.0トン)から過剰分が拡大するなど、5四半期連続で供給過剰となりました。

世界白金総供給は前年同期比6.9%減少の61.0トン。内訳は、鉱山生産量は同1.3%減の48.1トン。停電や天候不順などを背景に南アフリカの生産量が同2.6%減の35.6トンとなっております。一方、前年同期は洪水の影響で4.3トンにとどまったロシアは同17.5%増の5.0トンでした。リサイクルは同16.4%減の13.6トンと、2020年第2四半期(11.7トン)以来の低水準でした。

世界白金総需要は前年同期比13.3%減少の50.1トン。軒並み、前年同期から増加したものの、投資需要が大幅に減少しております。

用途別に見てみると、自動車触媒は同7.8%増の22.0トン。半導体不足が長引いているものの、新車販売台数が緩やかながらも回復していることで、需要が回復した様です。宝飾品は同5.5%増の15.4トン、自動車触媒を除いた産業需要は同0.9%増の17.1トンでした。

投資需要はマイナス4.4トンで、4四半期連続でマイナスとなりました。

ETFへの需要はマイナス2.8トンで、前期(マイナス5.3トン)からマイナス幅は縮小したものの、4四半期連続でマイナスとなっております。

バー・コイン需要は同34.6%減の2.2トン。現物市場の逼迫とリースレートの高止まりを受けて在庫の流出が続き、取引所在庫はマイナス3.8トンでした。

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