国別 世界の金需要(四半期別)
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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が10月31日に公表した「Gold Demand Trends」によると、2023年第3四半期(7-9月)の世界金需要(宝飾品と投資需要の合計)は前年同期比6.6%減少の812.3トンでした。
2022年Q2と2023年Q2の世界金需要(宝飾品と投資需要の合計)を比較してみると、公表されている32ヶ国・地域内で、前年同期比で増加した国は7ヶ国、減少させた国は22ヶ国でした(3ヶ国が増減無し)。最も増加した国はインドで、同18.6トン増加。一方で、最も減少させた国はドイツで、同30.5トン減少。中国は同2.1トン増加に留まっております。
国別で見ると、中国は前年同期比0.9%増加の235.4トンと、3四半期連続でプラス。インドは同9.7%増加の210.2トンと、4四半期ぶりにプラスに転じ、昨年第4四半期(276.3トン)以来の高水準となっております。
米国は同9.7%減少の49.7トンで、3四半期ぶりにマイナスに転じ、2020年第2四半期(4-6月、32.8トン)以来の低水準。トルコは同11.8%減少の41.4トンと、6四半期ぶりにマイナスに転じ、昨年第4四半期(10-12月、39.3トン)以来の低水準となっております。
また、中東は同10.7%減少の70.1トンと、10四半期ぶりにマイナスに転じ、昨年第2四半期(4-6月、66.2トン)以来の低水準。欧州(CISを除く)は同49.8%減少の43.1トンと、3四半期連続でマイナスとなり、少なくとも2010年以降で最低準となっております。
中国とインドの金需要(四半期別)
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増減の大きかった上位5ヶ国(前年同期比)
増加させた国 |
減少させた国 |
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国 名 |
前年同期比 | 国 名 |
前年同期比 |
インド |
18.6トン | ドイツ |
-30.5トン |
香港 |
2.2トン | トルコ |
-5.5トン |
中国 |
2.1トン | 米国 |
-5.3トン |
スリランカ |
2.1トン | イラン |
-4.8トン |
ロシア |
1.5トン | 豪州 |
-3.9トン |
※WGCの資料を基に豊トラスティ証券作成
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