中国の白金輸入量
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中国税関総署の統計によると、2022年2月中国白金輸入量は、前年同月比40.9%減少の2.67トンでした。なお、春節に伴い同時に発表された1月分も、同44.2%減少の4.15トンにとどまっております。
昨年の中国白金輸入量は113.07トンで、2009年以降の最高であった2013年(98.28トン)を大幅に上回り、過去最高を更新しました。
中国ではトラックやバスなど大型ディーゼル車の生産が伸びる一方で、排ガス規制が強化されており、白金輸入量は増加傾向にあります。
なお、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は3月9日に公表した最新の需給レポートで、2022年の世界白金需給を20.3トンの供給過剰になると予測。昨年11月時点の見通し(19.8トン)からやや上方修正しました。
供給過剰分は前年(38.3トン)から大幅に減少するものの、2年連続で供給過剰となると見込んでいる様です。
ただ、同レポートで、WPICは中国による白金輸入量が極めて高水準であるため、本来の市場の姿がわかりにくくなっていると指摘。2021 年の中国白金輸入量は、当初予想されていたよりも多くなり、世界の余剰分を吸収するのに十分だったとしております。
2022年は昨年と比べると低調なスタートとなっておりますが、想定を上回る輸入が2022年も続くか、注目されます。
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