世界白金需要

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白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は最新の需給レポートで、2023年の世界白金総需要は前年比19.5%増加の241.7トンと予測しました。

用途別に見てみると、自動車触媒需要は同10.9%増の102.3トンと、2017年(102.6トン)以来6年ぶり高水準となる見込み。世界的な半導体不足の解消で、徐々に自動車生産が回復して行くとの見方や、ガソリン車向けで価格水準の高いパラジウムから白金へシフトする動きが続いていることに加えて、世界的に排ガス規制が強化される中、需要の増加が続くとしております。なお、パラジウムの代替需要は2022年は11トン、2023年は16トンと予測しております(2021年は7トン)。

宝飾需要は同0.1%増の60.8トンと、前年からほぼ横ばいの見込み。触媒を除いた産業需要は同9.8%増の72.0トンと予測。ガラス向け需要が引き続き伸びるとの見方が主因。

投資需要は6.6トンと予測。白金ETF向け需要はマイナス8.6トンと、3年連続で投機資金の流出が続くとしたものの、前年(マイナス17.1トン)からマイナス幅は大幅に縮小する見込み。バーやコインは15.8トンと、2020年(18.0トン)以来3年ぶり高水準になると予測しております。取引所在庫はマイナス0.6トンを見込んでおります(前年はマイナス9.8トン)。

 

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