世界白金需給
↓クリックすると拡大します↓
白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は9月6日に「Platinum Quarterly」を発表。
2023年の世界白金需給は31.3トンの供給不足になると予測。5月時点の見通し(30.6トンの供給不足)からやや供給不足幅を引き上げております。予想通りとなると、2020年以来3年ぶりに供給不足となります。また、2023年の上場投資信託(ETF)、取引所在庫、業界の運転在庫を除いた、利用可能な地上在庫は112.1トンと予測。5月時点の見通し(117.9トン)から引き下げております。
2023年の世界白金総供給は前年比0.4%減少の224.7トンと予測。生産量は同1.0%増の173.4トン、リサイクル量は同4.2%減の50.4トンと見込んでおります。
2023年の世界白金総需要は同26.8%増加の256.0トンと予測。自動車触媒需要は同13.1%増の102.1トンと予測されており、2017年(102.6トン)以来6年ぶり高水準となる見込み。
宝飾需要は同0.3%減の58.9トン、自動車触媒を除く産業需要は同14.4%増の83.0トンと予測。
また、投資需要は12.0トンと予測。前年(マイナス19.9トン)から急回復すると予測しております。
世界白金需給(データ)
2021年 | 2022年 | 2023年 | 前年比 | |
鉱山総供給 | 193.0㌧ | 173.1㌧ | 174.3㌧ | 0.7% |
鉱山生産量 | 195.9㌧ | 171.8㌧ | 173.4㌧ | 1.0% |
(南アフリカ) | 145.5㌧ | 121.8㌧ | 121.9㌧ | 0.1% |
鉱山在庫 | -2.9㌧ | 1.3㌧ | 0.9㌧ | – |
リサイクル量 | 64.7㌧ | 52.6㌧ | 50.4㌧ | -4.2% |
総供給 | 257.6㌧ | 225.7㌧ | 224.7㌧ | -0.4% |
自動車触媒需要 | 79.5㌧ | 90.3㌧ | 102.1㌧ | 13.1% |
宝飾品需要 | 60.7㌧ | 59.1㌧ | 58.9㌧ | -0.3% |
触媒を除く産業需要 | 78.8㌧ | 72.5㌧ | 83.0㌧ | 14.4% |
投資需要 | -1.7㌧ | -19.9㌧ | 12.0㌧ | – |
総需要 | 217.4㌧ | 201.9㌧ | 256.0㌧ | 26.8% |
地上在庫 | 119.6㌧ | 143.1㌧ | 112.1㌧ | – |
需給バランス | 40.3㌧ | 23.8㌧ | -31.3㌧ | – |
※豊トラスティ証券調べ、2023年はWPICの予測
※小数点以下は四捨五入につき、合計は必ずしも一致しない
※前年比は2022年と2023年の比較
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。