公的機関の金準備高増減(前年比、2024年)

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有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が、国際通貨基金(IMF)のデータを基に発表したレポートによると、既報通り2024年の公的機関の金購入は1044.6トンと、前年(1050.8トン)比0.6%減少。ただ、3年連続で1000トンの大台に乗せております。

2024年時点の金保有国ベスト100で、前年から増加させた国は28ヶ国、減少させた国は10ヶ国でした。最も金準備を増加させた国はポーランドで89.5トン増加。一方、最も減少させた国はフィリピンで35.2トン減少。

西側諸国がウクライナ侵攻に対する経済制裁をロシアに対して行い、保有する米ドルが凍結される中、米国と距離を置く国を中心に制裁下でも融通が利きやすい金へのシフトが続いている様です。また、外貨準備の運用先分散化の一環として金を購入する中銀が増えている模様。

 

増減の大きかった上位国(前年比、2024年時点)

増加させた国 減少させた国
国 名 前年比 国 名 前年比
ポーランド 89.5㌧ フィリピン -35.2㌧
トルコ 74.8㌧ カザフスタン -10.2㌧
インド 72.6㌧ シンガポール -10.1㌧
中国 44.2㌧ タイ -9.6㌧
リビア 30.0㌧ エクアドル -7.5㌧
ガーナ 21.8㌧ シント・マールテン -3.9㌧
チェコ 20.5㌧ ボリビア -1.9㌧
イラク 20.1㌧ ドイツ -1.1㌧
キルギス 16.6㌧ ベラルーシ -0.1㌧
ハンガリー 15.5㌧ スイス -0.1㌧

※WGCのデータを基に豊トラスティ証券作成

 

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