欧州の新車販売台数(年別)

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欧州自動車工業会(ACEA)が1月17日に発表した2024年欧州新車販売台数(乗用車、マルタを除くEU加盟国27ヶ国、EFTA加盟3ヶ国、英国の合計)は、前年比0.9%増加の1293万3614台で、2年連続でプラスとなりました。ハイブリッド車(HV)の販売が大きく伸び、ガソリン車や電気自動車(EV)の落ち込みをカバーした模様。

 

車種別 欧州の新車販売台数の割合(月別)

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車種別(31ヶ国)では、電気自動車(EV)は同1.3%減の199.31万台と、通年で初めてマイナスに転じております。ドイツなど一部の国での補助金が打ち切られたことが要因。また、プラグインハイブリッド車(PHV)は同3.9%減の95.21万台と、3連連続でマイナスとなっております。

ガソリン車は同6.8%減の427.37万台、ディーゼル車は同11.8%減の135.03万台。一方で、EVの補助金廃止・縮小から相対的に価格優位性が高まっているハイブリッド車(HV)は同19.6%増の406.83万台と、大幅増となっております。主要国別では、スペインが7.1%増と堅調だった一方、ドイツは1.0%減、フランスは3.2%減、イタリアも0.5%減。

◆欧米で自動車工場閉鎖の恐れ

調査会社ガートナーは1月16日に公表したレポートで、自動車ブランドが過剰生産能力と価格競争に苦しむ中、今年、欧州と北米で複数の自動車工場が閉鎖または売却される可能性があると指摘。自動車メーカー各社は今年、排ガス規制や関税に直面し、米欧で生産能力を削減する可能性が高いと指摘。中国の電気自動車(EV)メーカーは、ソフトウエアと電動化での優位性から支配的地位を強くすると予想しております。

 

欧州の白金需要

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