米業界団体シルバー・インスティチュートは11月12日に、NY市内で開いた会合で年次レポートを公表。2024年の世界銀需給は4年連続で供給不足となり、需要は過去最高になるとの見通しを示しました。供給は前年からプラスに転じるものの、工業向けに加え、宝飾品向けおよび銀製品の需要が拡大する見込み。
今年の銀供給は前年比2%増の10億2600万オンス、需要は1%増の12億0800万オンスと予測。1億8200万オンスの供給不足が見込まれております。
工業向け需要は前年比7%増の7億オンスと、過去最高水準に達する見通し。太陽光発電セクターの需要が過去2年間、堅調に推移しているとしております。宝飾向けは5%増の2億1200万オンス、銀製品は5%増の5800万オンスと予測。
年次レポート作成に際しデータを提供した英貴金属研究コンサルタント会社メタルズ・フォーカスのマネジングディレクターは講演後の質疑応答で、トランプ次期米政権が掲げる関税に対する懸念について問われると、「貴金属に関税が課せられるとは確信していない」と述べております。また、次期政権による電気自動車(EV)や太陽光パネルなど再生可能エネルギー分野での政策転換が、産業用としての銀の相場へもたらす影響はさほど大きくはならないとの見通しを示しております。
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