中国の新車販売台数(年別)

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中国の自動車業界団体、中国汽車工業協会が1月13日に発表した2024年中国新車販売台数(輸出含む)は、前年比4.5%増加の3143万6000台。4年連続でプラスとなり、過去最高となっております。内訳は、国内販売は同1.6%増加の2557万7000台、輸出は同19.3%増の585万9000台。

新車販売のうち、政府が普及を支援している電気自動車(EV)などの「新エネルギー車(NEV)」の販売台数(輸出含む)は前年比35.5%増の1286万6000台。NEVが新車販売に占める割合は40.9%でした。新車への買い替えを促す補助金政策の効果もあり、新エネルギー車の需要が拡大した模様。内訳はEVが同15.5%増の771万9000台、プラグインハイブリッド車(PHV)は同83.3%増の514万1000台。

なお、同協会は2025年の新車販売台数(輸出含む)が前年比4.7%増の3290万台、輸出は同5.8%増の620万台となると予測しております。新エネ車は同24.4%増の1600万台となり、新車販売全体に占める比率は48.6%に高まる見込み。

 

中国のNEV販売台数(年別)

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◆中国、乗用車の買い替え促進支援措置を継続

中国政府は1月8日に、国内景気のテコ入れ策の一環として導入している乗用車の買い替え促進支援措置を、2025年も継続すると発表しました。政府が普及を支援している電気自動車(EV)などの「新エネルギー車(NEV)」に買い替えた場合は2万元、排気量2000CC以下のガソリン車への買い替えでは1万5000元を支給する模様。

今年の買い替え促進支援措置は、補助金支給の対象範囲を排出ガス基準「国4」(欧州基準の「ユーロ4」)のガソリン車に拡大しております。

◆中国、公用車の30%以上をNEVに

中国財政省は中央・地方の政府機関宛てに通知を出し、年間に調達する公用車のうち原則として30%以上を「新エネルギー車(NEV)」とする様に指示を出した様です。グリーン経済を加速させる国家戦略に沿うとしております。

なお、中国メディアによると上海市は脱炭素化に資する再生可能エネルギー移行の取り組みの一環として、2030年までに消防車や救急車など特殊車両を除いた公用車を全て「新エネルギー車(NEV)」にすることを決定しております。

 

中国の白金需要量

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