四半期別 中国GDP
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中国国家統計局が4月16日に発表した2025年1-3月期中国GDP(国内総生産)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比5.4%増と、政府目標の「5%前後」を上回りました。なお、伸び率は前期から横ばいで、市場予想(5.0%増)を上回っております。企業が駆け込みで生産を加速させた模様。生活実感に近い名目GDPは前年同期比4.6%増と、同じく伸び率は前期から横ばいでした。
トランプ米政権は中国に累計145%の関税を課しており、今後は対米輸出への影響は避けられない情勢。外需が滞れば景気の悪化リスクが高まり、先行き不透明感が増す可能性があります。
中国の主要経済指標
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主要経済指標も発表され、2025年1-3月期中国社会消費品小売総額(小売売上高)は前年同期比4.6%増と、1-2月期(前年同期比4.0%増)から加速。なお、3月は前年同月比5.9%増でした。
2025年1-3月期中国鉱工業生産は前年同期比6.5%増と、1-2月期(前年同期比5.9%増)から加速。なお、3月は前年同月比7.7%増と、2021年6月以来の大きさになっております。
幅広い投資動向を示す2025年1-3月期中国都市部固定資産投資は前年同期比4.2%増と、1-2月期(前年同期比4.1%増)からやや加速。
政府が景気の下支え役と位置づけるインフラ投資は前年同期比5.8%増(1-2月期は同5.6%増)、民間企業の投資は同0.4%増(1-2月期は同横ばい)。製造業の投資は前年同期比9.1%増(1-2月期は同9.0%増)。
不動産販売額は同9.9%減(1-2月期は同9.8%減)。不動産市場は冴えない状況が続いております。なお、2月中国都市部失業率は5.2%と、前月(5.4%)から0.2ポイント改善しております。
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