中国の白金輸入量

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中国税関総署の統計によると、3月中国白金輸入量は前年同月比70.7%増加の12.86トンでした。増加は8ヶ月連続。過去1年間の平均値は9.66トン。2024年1-3月期累計では前年同期比84.6%増の30.57トン。

昨年6月以降、ドル建て白金価格は月間安値が900ドルを割り込んでおり、安値拾いの買いが入っていると見られております。3月の安値は870.10ドルでした。

なお、直近10ヶ月の輸入量は、昨年6月(10.13トン)、同7月(7.29トン)、同8月(14.09トン)、同9月(10.50トン)、同10月(15.92トン)、同11月(11.11トン)、同12月(8.53トン)、今年1月(10.45トン)、同2月(7.27トン)、3月(12.86トン)となっております。

中国では昨年7月から自動車排出ガス規制「国六排出規制6b段階(国6b)」が導入されました。国6bは、欧州排出ガス規制「ユーロ6」よりも規制値が厳しく、米国の「ティア3」(2020年平均値)に相当するレベルとされます。

白金業界団体ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)によると、自動車触媒向けの白金需要の19%を中国が占めております(2023年)が、中国の景気減速懸念に加えて、世界的な脱炭素化の流れを背景に、中国でも電気自動車(EV)が急速に市場シェアを拡大しており、需要回復期待は後退しております。ただ、排ガス規制を強める中、中国は将来の需要増を見込んで実需以上に白金を輸入しているとの見方が出ております。

3月中国パラジウム輸入量は、前年同月比33.3%増加の2.60トンでした。増加は4ヶ月連続。過去1年間の平均値は2.29トン。2024年1-3月期累計では前年同期比23.9%増の7.63トン。

 

中国のパラジウム輸入量

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