米雇用統計

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米労働省が4月5日に発表した3月米雇用統計(季節調整済み)によると、失業率は3.8%と、前月から0.1ポイント低下しました(市場予想は3.8%)。26ヶ月連続で4%を下回るのは1970年以降で初。

景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数は前月比30.3万人増と、前月(改定値、27.0万人増)から拡大。市場予想(20.0万人増)を大幅に上回るなど、雇用情勢の強さが鮮明になっております。3ヶ月平均では27.6万人と、昨年12月から再び増加ペースが高まっております。なお、1月分は22.9万人から25.6万人に、2月分は27.5万人から27.0万人にそれぞれ修正。労働参加率も62.7%と、昨年11月以来4ヶ月ぶり水準に上昇しております。

 

米賃金とインフレ率

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一方、インフレに影響する平均時給は前年同月比4.1%上昇。伸びは前月(4.3%上昇)からやや鈍化。一方、前月比では0.3%上昇と、伸びは前月(0.2%上昇)から上昇しました。

雇用者数が大きく伸びる一方で、賃金の伸びは鈍化。移民の増加が労働人口を押し上げているとの見方が出ております。経済の再開に伴って起きた転職ブームが終了した影響もある様です。職探しをする人が増える中、企業は賃金を抑えても従業員が確保出来ている模様。

 

米求人件数

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なお、米労働省が4月2日に発表した2月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は前月比8000件増の875.6万件でした。市場予想(880.0万件)をやや下回り、3ヶ月ぶりに減少に転じております。解雇件数は172.4万件と、前月比12.8万人増加。採用件数は581.8万件と、前月比12.0万件増加。

 

 

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