中国新規人民元建て銀行融資

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中国人民銀行(中央銀行)が発表した統計によると、4月中国新規人民元建て銀行融資は2854億元と、市場予想(7000億元)を下回り、前月(3兆63597億元)から急減しました。例年、4月は融資が鈍化する傾向にあるが、対米貿易摩擦により融資意欲が一段と低下した様です(前年同月は7325億元)。

マネーサプライM2は前年同月比8.0%増と、前月(7.0%増)から加速しました(市場予想は7.3%増)。M1は1.5%増で、前月(1.6%増)から伸び率がやや鈍化。

 

中国の最優遇貸出金利(LPR)と政策金利

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◆中国人民銀行、企業向け貸出金利を7ヶ月ぶりに引き下げ

中国人民銀行(中央銀行)は5月20日に、企業向け貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(LPR)1年物を0.1%引き下げて3.0%、住宅ローン金利の目安となるLPR5年物も0.1%引き下げて3.50%に設定したと発表しました。引き下げは昨年10月以来7ヶ月ぶり。政策金利と位置付ける7日物金利引き下げに伴う動き。

人民銀の潘功勝総裁は5月7日の記者会見で、7日物金利を5月8日付で引き下げると発表。LPRも下がるとの見通しを示しておりました。中国では不動産不況を背景とする景気の冷え込みが長期化。こうした中、トランプ米政権との貿易戦争が激化したことで、経済成長の牽引役となってきた輸出も落ち込むとの懸念が拡がっております。

◆中国大手国有銀、預金金利下げ

中国の大手国有銀行5行は5月20日に、預金金利を引き下げました。当局が広域経済を救済するための幅広い金融緩和政策を打ち出す中、利ざや縮小を抑えるために引き下げに踏み切ると予想されていました。大手銀の預金金利引き下げは、中小金融機関にも同様の利下げをするよう促す公算が大きいとみられております。

 

 

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