中国の白金輸入量
↓クリックすると拡大します↓
中国税関総署の統計によると、4月中国白金輸入量は前年同月比250.6%増加の12.98トンでした。増加は9ヶ月連続で、昨年10月(15.92トン)以来の高水準となっております。過去1年間の平均値は10.43トン。2024年1-4月期累計では前年同期比114.9%増の43.56トン。
昨年6月以降、ドル建て白金価格は月間安値で900ドルを割り込んでおり、安値拾いの買いが入っていると見られてきましたが、4月の安値は905.00ドルに留まっております。また、高値で1020.50ドルを付けるなど、平均値は962.75ドルまで上昇する中でも、旺盛な需要が確認された形となっております。5月の安値は5月20日時点で942.2ドル。1000ドルを上回って推移しておりますが、引き続き2桁の需要を維持出来るか注目されます。
中国では昨年7月から自動車排出ガス規制「国六排出規制6b段階(国6b)」が導入されました。国6bは、欧州排出ガス規制「ユーロ6」よりも規制値が厳しく、米国の「ティア3」(2020年平均値)に相当するレベルとされます。
白金業界団体ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)によると、自動車触媒向けの白金需要の19%を中国が占めております(2023年)が、中国の景気減速懸念に加えて、世界的な脱炭素化の流れを背景に、中国でも電気自動車(EV)が急速に市場シェアを拡大しており、需要回復期待は後退しております。ただ、排ガス規制を強める中、中国は将来の需要増を見込んで実需以上に白金を輸入しているとの見方が出ております。
4月中国パラジウム輸入量は、前年同月比42.2%増加の2.61トンでした。増加は5ヶ月連続。過去1年間の平均値は2.35トン。2024年1-4月期累計では前年同期比28.1%増の10.24トン。
中国のパラジウム輸入量
↓クリックすると拡大します↓
検索用/プラチナ、中国プラチナ輸入量
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。