米個人消費支出(PCE)物価指数

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米商務省が5月31日に発表した4月米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.7%上昇。伸び率は前月から横ばいで、市場予想と一致。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は2.8%上昇。同じく、伸び率は前月から変わらず。総合指数の瞬間風速を示す前月比では0.3%増と、伸び率は前月と変わらず。コア指数は0.2%上昇と、前月(0.3%上昇)から鈍化。

1-3月期に予想外の強さをみせたインフレの勢いは弱まりつつある様です。一方で、依然としてFRBが物価目標に据える2%を上回って推移しており、インフレ鈍化が進んでいない状況が改めて示されております。

粘着的なサービス価格はインフレ退治への「最後の1マイル」を長引かせると見られており、PCE物価上昇率が、FRBが物価目標に据える2%に達するには、これまでの想定よりも時間が掛かるとの見方が拡がっております。そのため、6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で公表されるFOMCメンバーの経済見通しに注目が集まりそうです。なお、3月時点では、2024年末時点のPCE物価上昇率は2.4%と予測されております。

なお、FRBが物価目標として重視している米個人消費支出(PCE)物価指数は、消費者物価指数(CPI)と比べて家賃の割合が小さくなっております。

 

 

FesWatch(フェドウォッチ)

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CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(5月31日時点)によると、6月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は4.4%、7月は15.7%、9月は47.0%となっており、市場が想定するFRBの利下げ開始時期は引き続き9月がコンセンサスとなっております。

また、市場が想定する12月時点のFF金利は4.75%-5.00%が最多。ただ、FRBが年2回の利下げを行うとの見方は45.5%と、年1回の利下げ見通し(39.6%)と、引き続き接戦になっております。

 

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