世界の金準備

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有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が、国際通貨基金(IMF)のデータを基に7月5日に発表したレポートによると、5月の公的機関の金準備は前月比25.70トン減少の35669.42トンでした。減少に転じるのは4ヶ月ぶり。ただ、公表されている金保有国ベスト100で前月から増加させた国は13ヶ国、減少させた国は4ヶ国となっており、トルコの減少が大きかった模様。最も増加した国はポーランド(+19.9トン)、最も減少した国はトルコ(-62.8トン)。

国別にみると、中国は同15.9トン増加。7ヶ月連続で増加となっております。ロシアは同3.1トン増加となり、3ヶ月ぶりに増加に転じ、インドも1.9トン増加となっております。また、フィリピンは同0.8トン増と、13ヶ月連続で増加。シンガポールも3.9トン増となり、2ヶ月ぶりに増加に転じております。

東欧では、チェコは同1.8トン増と3ヶ月連続で増加。ポーランドも同19.9トン増加と、2ヶ月連続で増加しております。中東勢も金の購入を活発化しており、UAEは同0.3トン増と、3ヶ月連続で増加。また、イラクは同2.3トン増加。増加は2021年8月以来となります。エジプトも0.1トン増加。他、カンボジア(+0.1トン)、キルギス(+1.5トン)、モンゴル(+0.1トン)が増加となっております。

一方で、金購入の常連国であるトルコは同62.8トン減少。前月(80.8トン減少)に続いて、大幅な減少となっております。昨年末(541.8トン)からの減少幅は113.4トン。ウズベキスタンは同10.9トン減と、3ヶ月連続で減少。カザフスタンは同2.4トン減となり、4ヶ月連続で減少。他、ドイツ(-2.2トン)が減少となりました。

 

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