米消費者物価指数
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米労働省が6月12日に発表した5月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.3%上昇。伸び率は前月(3.4%上昇)を下回り、2ヶ月連続で鈍化。市場予想(3.4%上昇)も下回りました。瞬間風速を示す前月比では2022年7月以来、1年10ヶ月ぶりに横ばいとなっております。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比3.4%上昇と、伸び率は前月(3.6%上昇)から鈍化。こちらも市場予想(3.5%上昇)を下回りました。前月比では0.2%上昇し、前月(0.3%上昇)から鈍化。ただ、依然としてFRBの目標値である2%には程遠い水準。
1~3月は物価指標が予想を上回る強さとなり、インフレ再燃を警戒する声も出ておりましたが、4月は再び鈍化傾向に戻り、5月もこの傾向が続いております。モノの価格はエネルギーと食品を除いて1.7%下落。年明けからマイナスで推移しております。一方、サービス価格(エネルギー関連を除く)は5.3%上昇。根強い住居費上昇などを背景に、引き続き高い伸びを示しております。
米消費者物価指数(CPI)の発表とFOMC(米連邦公開市場委員会)声明発表後の、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(6月12日時点)を見てみると、7月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は8.3%、9月は60.5%となっており、引き続き市場が想定するFRBの利下げ開始時期は9月がコンセンサスとなっております。
また、市場が想定する12月時点のFF金利は4.75%-5.00%が最多で、年2回の利下げを予想する向きが引き続き多い様です。
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