中国の白金輸入量

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中国税関総署の統計によると、5月中国白金輸入量は前年同月比177.4%増加の11.19トンでした。増加は10ヶ月連続。ただ、昨年10月(15.92トン)以来の高水準となった前月(12.98トン)は下回っております。過去1年間の平均値は11.03トン。2024年1-5月期累計では前年同期比125.3%増の54.75トン。

昨年6月以降、ドル建て白金価格は月間安値で900ドルを割り込んでおり、安値拾いの買いが入っていると見られてきましたが、5月の安値は942.20ドルに留まっております。また、高値で1105.00ドルを付けるなど、平均値は1023.60ドルまで上昇。さすがに輸入量はやや落ちたものの、引き続き2桁を維持するなど旺盛な需要が確認されております。

中国では昨年7月から自動車排出ガス規制「国六排出規制6b段階(国6b)」が導入されました。国6bは、欧州排出ガス規制「ユーロ6」よりも規制値が厳しく、米国の「ティア3」(2020年平均値)に相当するレベルとされます。

白金業界団体ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)によると、自動車触媒向けの白金需要の19%を中国が占めております(2023年)が、中国の景気減速懸念に加えて、世界的な脱炭素化の流れを背景に、中国でも電気自動車(EV)が急速に市場シェアを拡大しており、需要回復期待は後退しております。ただ、排ガス規制を強める中、中国は将来の需要増を見込んで実需以上に白金を輸入しているとの見方が出ております。

5月中国パラジウム輸入量は、前年同月比110.0%増加の3.42トンでした。増加は6ヶ月連続。前月(2.61トン)を上回り、昨年9月(4.34トン)以来の高水準となっております。過去1年間の平均値は2.50トン。2024年1-5月期累計では前年同期比41.9%増の13.66トン。

 

中国のパラジウム輸入量

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