世界の金準備
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有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が、国際通貨基金(IMF)のデータを基に8月2日に発表したレポートによると、6月の公的機関の金準備は前月比49.4トン増加の36089.2トンでした。増加は3ヶ月連続。6月のドル建て金平均価格は2355.5ドル。前月(2381.1ドル)からやや下落したものの、引き続き高値で推移する中でも、常連国を中心に積み増しが続いております。ただ、一部の国では売却する動きが活発化している様です。
公表されている金保有国ベスト100で前月から増加させた国は12ヶ国、減少させた国は6ヶ国。最も増加した国はインドとウズベキスタンで9.3トン増加、最も減少した国はシンガポールで11.9トン減少。
国別にみると、中国は2ヶ月連続で購入を見送っております。ロシアも2ヶ月連続で増減が無しとなっております。トルコは同1.1トン増と、13ヶ月連続で増加。インドは同9.3トン増と、6ヶ月連続で増加。ウズベキスタンは同9.3トン増と5ヶ月ぶりに増加に転じております。一方で、カザフスタンは同6.3トン減と、2ヶ月連続で減少。
欧州では、ポーランドは同3.7トン増と、4ヶ月連続で増加。チェコは同1.8トン増と、16ヶ月連続で増加。ベラルーシ同0.1トン増と、6ヶ月ぶりに増加。セルビアは同0.3トン増と、2ヶ月連続で増加となっております。
中東は、UAEは同1.1トン増、ヨルダンは同4.6トン増となり、5ヶ月ぶりに増加。また、カタールは同3.9トン増と4ヶ月ぶり、イラクは同2.6トン増と2ヶ月ぶりに、それぞれ増加。
東南アジアでは、シンガポールは同11.9トン減少。フィリピンは同3.2トン減と、3ヶ月連続で減少。また、台湾は同0.3トン増加。増加に転じるのは2020年9月以来となります。他、メキシコ(-0.2トン)、カンボジア(-0.1トン)、ボリビア(-1.1トン)となっております。
中東諸国の金準備
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東南アジア諸国の金準備
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東欧諸国の金準備
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