中国PMI

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中国国家統計局が発表した7月中国製造業PMI(購買担当者景況指数)は49.4と、前月比0.1ポイント低下。景気の拡大・縮小を判断する節目の50を3ヶ月連続で下回っております。需要の強さを示す新規受注と供給の強さを示す生産はいずれも前月から悪化。雇用も48.3と節目の50割れが続いております。

企業の規模別でみると、大企業は50.5と、引き続き節目の50は上回っております。一方で、中規模企業は49.4、民間企業が多い中小零細企業は46.7と、共に節目の50を下回って推移しております。

同時に発表されたサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は50.2と、前月比0.3ポイント低下。小売業や不動産業野津潮位が続き4ヶ月連続で低下となり、昨年11月(50.2)以来8ヶ月ぶり低水準となったものの、節目の50は19ヶ月連続で上回っております。

◆中国政府、マクロ政策強化で成長目標を完成

中国の国務院(中央政府)は7月31日に、李強首相主宰の常務会議を主宰し、先の共産党第20期中央委員会第3回総会(3中全会)、7月30日の政治局会議で決まった下半期経済工作の着実な実行により、経済の持続的な回復トレンドを増強し、通年の経済社会の発展目標を必ず完成させることを確認した模様。

常務会議は、目標実現に向けて、「マクロ政策を改善・強化し、マクロ調整の強度を高め、既出の政策の進度を早めなければならない」と指摘。市場では、下半期に一段の景気刺激策を打ち出すことを示唆したと見られております。

◆中国共産党、「自立自強」を加速

中国共産党は7月30日に、習近平総書記(国家主席)主宰の中央政治局会議を開き、科学技術で他国に依存しない「自立自強」を進める方針を強調。米国や日本とサプライチェーン(供給網)上の分断が深まる中、ハイテク分野で独自の技術開発を急ぐ方針を強く打ち出しました。

 

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