香港経由で中国が輸入した金輸入量(ネット)

↓クリックすると拡大します↓

 

香港政府統計局の発表によると、8月に香港経由で中国が輸入した金輸入量(ネット)は前年同月(68.227トン)比42.8%減少の39.023トンとなりました。マイナスは3ヶ月連続。ただ、1月(22.243トン)以来の低水準に落ち込んだ前月(25.769トン)比では51.4%増加しております。国内銀行の金輸入枠新設が背景にあるとみられております。

2023年1-8月期累計では前年同期比45.7%増の333.050トン。昨年の同時期(228.541トン)は上回っておりますが、過去5年(2018年-2022年)の同期間で最も輸入量が多かった2018年(365.960トン)は下回っております。

中国では景気の先行き不安から貯蓄志向が高まっており、貯蓄の一部として金を購入する動きが強まっている様です。中国の家計貯蓄預金残高は8月末で131兆8168億元となっております。

また、米中対立が再燃する中、中国人民銀行は外貨準備分散の一環として、外貨準備で抱えるドル建て資産を減らす一方で、金準備を昨年11月以降、10ヶ月連続で増加。合計217.1トン積み増しております。

 

中国の家計貯蓄預金残高

↓クリックすると拡大します↓

 

香港経由で中国が輸入した金輸入量(ネット、累計)

↓クリックすると拡大します↓

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。