トルコのインフレ率
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トルコ統計局が9月4日に発表した8月トルコ消費者物価指数(CPI)は、前年同月比58.9%上昇。前月(47.8%上昇)を上回り、2ヶ月連続で加速しております。5月の大統領選の後に進んだ通貨下落などが要因。
6月に就任したシムシェキ財務相は発表後、X(旧ツイッター)に「インフレとの戦いには時間がかかる。今は移行期だ」と投稿し、国民に理解を求めております。
なお、ロイター通信によると、トルコの預金者の大半が先月、為替相場の変動から預金を保護するための口座からリラ預金を引き揚げ、再びドルに交換していた模様。トルコ政府が預金保護策の縮小に動いていることが理由。
5月のエルドアン大統領再選以降、トルコ政府は政策金利を急激に引き上げたほか、為替変動からの保護対象となる口座に入っている約1300億ドル相当のリラ預金について、規模を圧縮する目標を掲げました。
トルコ中央銀行は、歴史的なリラ暴落への対抗策として2021年後半に導入された制度の下で、為替変動から預金を保護しております。ただ、制度導入時に比べてリラ相場は足元で50%下落。今年5月の大統領選以降では25%下落している。このため、預金保護策の実施コストがかさんでいるほか、リラの信頼性が試される事態となっております。
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