中国の主要経済指標

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中国国家統計局は9月14日に主要経済指標を発表。8月中国社会消費品小売総額(小売売上高)は前年同月比2.1%増と、前月(2.7%増)から伸びが鈍化しております。

8月中国鉱工業生産は前年同月比4.5%増と、前月(5.1%増)から伸びが鈍化。幅広い投資動向を示す2024年1-8月期中国都市部固定資産投資は前年同期比3.4%増と、1-7月期(3.6%増)から同じく伸びがやや鈍化した。政府が景気の下支え役と位置づけるインフラ投資は前年同期比4.4%増(1-7月期は4.9%増)、製造業の投資は前年同期比9.1%増(1-7月期は9.3%増)。

不動産販売額は前年同期比10.2%減(1-7月期は10.2%減)。販売不振の長期化で在庫が積み上がる中、不動産企業が新たな開発に慎重になっている様です。中国政府が5月に発表した地方政府による在庫住宅の買い取りなど、不動産関連の景気対策の効果は見えていない模様。なお、8月中国都市部失業率は5.3%と、前月から0.1ポイント悪化しております。

なお、米金融大手ゴールドマン・サックスとシティグループは9月15日に、最近の経済指標の結果を受けて、2024年中国成長率見通しを、共に中国政府の目標値である「5%前後」を下回る4.7%に引き下げております。従来見通しは、ゴールドマンは4.9%、シティは4.8%と予想しておりました。

 

中国の都市部失業率

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中国人民銀行(中央銀行)の統計によると、8月中国新規人民元建て銀行融資は9069億元と、15年ぶり低水準だった前月(2610億元)から大幅に増加。ただ、市場予想(1兆3600億元)は下回っております。2024年1-8月期累計では14兆4300億元。8月のマネーサプライM2は前年同月比6.3%増と、前月(6.3%増)と変わらずでした。

 

中国新規人民元建て銀行融資とM2

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