中国の主要経済指標

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中国国家統計局が発表した8月中国社会消費品小売総額は前年同月比4.6%増と、伸び率は前月(2.5%増)を上回り、4ヶ月ぶりに加速。市場予想(3.0%増)も上回りました。「ゼロコロナ」政策後初めての夏休みでレジャーを楽しむ人が増え、外食が堅調だった一方、長引く不動産不況の影響で建築関連などは冷え込んでおります。

8月中国工業生産は前年同月比4.5%増と、前月(3.7%増)から加速。一方で、幅広い投資動向を示す2023年1-8月期中国都市部固定資産投資は前年同期比3.2%増と、1-7月期(3.4%増)から減速。

政府が景気の下支え役と位置づけるインフラ投資は6.4%増(1-7月期は6.8%増)、民間の固定資産投資の伸びは0.7%減(1-7月期は0.5%減)に、共に減速。また、関連産業を含めてGDPの約3割を不動産が占めていますが、不動産販売額は8.8%減と、1-7月期(8.5%減)からマイナスが拡大しております。

なお、8月中国都市部失業率は5.2%と、前月から0.1ポイント改善しております。

中国人民銀行(中央銀行)は金融緩和策で景気の下支えを図る方針を鮮明にしており、9月15日付で金融機関から預金を強制的に預かる比率を示す預金準備率を0.25%引き下げております。8月には実質的な政策金利に当たる最優遇貸出金利(LPR)の引き下げも実施。景気の先行きに不透明感が強まる中、政府は財政政策と金融緩和策を一段と加速していく方針とみられております。

 

中国の失業率

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