世界の金ETFの金保有残高(月別)

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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が9月6日に公表した「Gold-Backed ETF FLOWS」によると、2023年8月末の世界の金ETF(上場投資信託)関連(183銘柄)の金保有残高は前月末比45.63トン減少の3340.61トンと、3ヶ月連続で減少となりました。

地域別で見てみると、最も減少した地域は北米で同44.20トン減少。3ヶ月連続で減少となり、月末の残高としては、2021年7月(1863.18トン)以来の低水準となっております。世界最大の金ETFである「SPDR Gold Shares(米国)」が同22.83トン減少、世界2位の「iShares Gold Trust(米国)」が同14.23トン減少と、共に大幅減となったことが主因。

欧州も同8.21トン減少となり、5ヶ月連続で減少。月末の残高としては、2020年3月(1469.67トン)以来の低水準となりました。

一方で、アジアは同6.59トン増加となり、6ヶ月連続で増加。月末の残高としては昨年7月(131.85トン)以来の高水準となっております。その他地域も同0.19トン増加。3ヶ月ぶりに増加に転じております。国別で見ると、中国(18銘柄)は同4.63トン増加の55.55トンで、3ヶ月連続で増加。インド(15銘柄)は同1.67トン増加の40.23トンで、5ヶ月連続で増加。トルコ(2銘柄)は同0.22トン増加の2.24トンと、2ヶ月連続で増加。日本は同0.29トン増加の28.17トンで、7ヶ月連続増加。過去最高を更新しております。その他地域も同0.19トン増加。3ヶ月ぶりに増加に転じております。

銘柄別では、最も増加したのは「Huaan Yifu Gold ETF(中国)」で同2.71トン増加。一方で、最も減少したのは「SPDR Gold Shares(米国)」で同22.83トン減少しております。

 

世界の金ETF 地域別金保有量(月別)

2023年7月末

2023年8月末

前月末比

北米

1727.90トン 1683.71トン 44.20トン減

欧州

1479.28トン 1471.07トン

8.21トン減

アジア

121.25トン 127.84トン

6.59トン増

その他地域

57.81トン 58.00トン

0.19トン増

世界合計

3386.24トン 3340.61トン

45.63トン減

※WGCの資料を基に豊トラスティ証券作成

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