欧州の新車販売台数
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欧州自動車工業会(ACEA)が10月22日に発表した9月欧州新車販売台数(乗用車、マルタを除くEU加盟国27ヶ国、EFTA加盟3ヶ国、英国の合計)は、前年同月比4.2%減少の111万8083台。2ヶ月連続でマイナスとなりました。ドイツやフランスなど主要国での落ち込みが響いた模様。2024年1-9月期累計では前年同期比1.0%増の977万7743台。主要国別では、ドイツが7.0%減、フランスが11.1%減、イタリアが10.7%減、スペインは6.3%増でした。
車種別 欧州の新車販売台数
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車種別(31ヶ国)では、電気自動車(EV)は同13.9%増の21.34万台と、3ヶ月ぶりにプラスに転じております。プラグインハイブリッド車(PHV)は同11.7%減の8.13万台と、5ヶ月連続でマイナスとなりました。
ガソリン車は同18.8%減の32.92万台と、5ヶ月連続でマイナス。ディーゼル車も23.8%減の9.33万台と、マイナスが続いております。一方で、EVの補助金廃止・縮小から相対的に価格優位性が高まっているハイブリッド車(HV)は同12.3%増の37.72万台と、販売台数が初めてガソリン車を上回っております。
◆世界EV販売台数、2040年に6倍増へ
富士経済は4-8月期に自動車メーカーや関連企業・団体へのヒアリングなどを通じて実施した調査で、全世界の電気自動車(EV)の新車販売台数は、2023年の約1004万台から2040年には5713万台と、5.7倍に増加すると予測。充電インフラの整備や電池の技術開発、EV普及への政策支援に後押しされ、中長期的には大きく拡大していくとしました。
◆ドイツで3人に1人、車の買い替え時にEVを手放してエンジン車に
ドイツでは電気自動車(EV)所有者が車を乗り換える際、3人に1人がエンジン車を選択する傾向がある様です。充電スポットの不足などが背景にあるとみられ、独誌シュピーゲルは「EVで良い経験をするドライバーはどんどん少なくなっている」と報じております。
独自動車保険市場で4分の1のシェアを持つ大手HUKコーブルクが自社データを基に分析した結果によると、2024年1-9月期に車を購入したEV所有者の34%がエンジン車に戻った模様。2021年は14%でした。反対に今年7-9月期にエンジン車からEVに切り替えたのは全体の3.9%でした(データは中古車の購入者を含む)。
欧州の白金需要
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