香港経由で中国が輸入した金輸入量(ネット、月別)
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香港政府統計局の発表によると、9月に香港経由で中国が輸入した金輸入量(ネット)は前年同月(34.757トン)比146.5%減少のマイナス16.151トンと、6ヶ月連続でマイナスとなりました。2022年4月(5.231トン)以来の低水準に留まった前月(6.245トン)も下回り、2020年5月以来のマイナス(輸出超過)となっております。2024年1-9月期累計では前年同期比26.4%減の270.879トン。
なお、輸入量は前年同月比60.1%減の16.588トンで、前月(16.377トン)を僅かに上回りました。輸出量は32.739トンと、前年同月(6.824トン)から約4.8倍増となっております(前月は10.132トン)。中国は上海や北京経由でも金を輸入しており、香港の統計は中国の金購入の全体像を示していない可能性があります。
なお、中国黄金協会は10月28日に、2024年1-9月期中国金需要量が前年同期比11.2%減の741.732トンだったと発表しました。マイナス幅は1-6月期(5.6%)から拡大しております。価格上昇を受けて、宝飾品向けの需要が減少したことが要因。内訳は、宝飾品需要は27.5%減の400.038トン、投資需要(バー・コイン)は27.1%増の282.721トン、産業及びその他は2.8%減の58.973トン。
金生産量は3.2%増の379.275トンでした。内訳は、国内原料による生産量は1.2%減の268.068トン、輸入原料による生産量は15.5%増の111.207トン。
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