中国PMI

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中国国家統計局が9月30日に発表した8月中国製造業PMI(購買担当者景況指数)は49.8と、前月比0.4ポイント上昇。2ヶ月連続で上昇したものの、景気の拡大・縮小を判断する節目の50は6ヶ月連続で下回り、第1次トランプ米政権との貿易戦争が続いた2019年10月以来の長さとなっております。引き続き、不動産市場の冷え込みとトランプ米政権による関税を背景に、景気の先行き不透明感は根強いようです。

項目別では、柱となる新規受注は49.7と、前月比0.2ポイント上昇したものの、3ヶ月連続で節目の50を割り込みました。一方、生産は51.9と、同1.1ポイント上昇となり、5ヶ月連続で節目の50を上回っております。外需関連指数の新規輸出受注は47.8と、同0.6ポイント上昇。ただ、節目の50は17ヶ月連続で下回っております。

企業規模別では、大企業が51.0、小規模企業は48.2と、2ヶ月連続で上昇した一方、中規模企業は48.8と、2ヶ月連続で低下しております。

同時に発表されたサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は50.0と、前月比0.3ポイント低下。ただ、節目の50は33ヶ月連続で上回っております。

◆中国共産党、10月20日から4中全会

中国共産党は9月29日に、中央政治局会議を開き、党の重要会議である第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を10月20〜23日に北京で開くことを決定しました。2026〜2030年の経済政策の運営方針を定める第15次5ヶ年計画などが議題となります。景気低迷が長期化し、米国との貿易摩擦も激化する中、5ヶ年計画ではどのような経済政策が打ち出されるか注目されます。

 

 

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