独自動車大手BMWは9月5日に、水素で走る燃料電池車(FCV)の開発でトヨタ自動車と全面提携し、2028年から量産FCVの販売を開始すると発表しました。電気自動車(EV)ブームに陰りが見え始める中、FCVを次世代エコカーの新たな選択肢と位置付け、需要を開拓したい考え。

電気自動車(EV)の普及に陰りが見え始める中、独フォルクスワーゲンは国内一部工場の閉鎖を検討、スウェーデンのボルボ・カーは2030年までに全ての新車をEVとする目標を撤回するなど、自動車各社はEVへの投資計画を見直す動きが出ております。

トヨタは2014年に世界初の量産ECV「ミライ」を発売し、2023年からは高級車「クラウン」にもFCVを投入するなど、FCV開発で先行。ただ、車両価格の高さがネックとなり、2023年のトヨタの世界販売台数(約1030万台)のうち、FCVは約4000台にとどまっております。

なお、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」の長期見通しによると、2023年の水素関連の白金需要は約1.2トンに留まっておりますが、グリーン水素生産が産業として確かなものになるに伴い、2028 年には 14.8トンまで増える見込み。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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