ユーロ圏の政策金利とインフレ率

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欧州中銀(ECB)は7月4日に6月の定例理事会議事要旨を公表。政策当局者はインフレが継続的に低下していくとおおむね確信していたものの、一連のネガティブなサプライズを踏まえ、利下げに不安を感じた当局者もいたことが明らかとなりました。

ECBは6月の定例理事会で、2019年9月以来、4年9ヶ月ぶりに利下げを決定。チーフエコノミストのレーン専務理事の提案に対して、オーストリア中銀のホルツマン総裁を除く全員が利下げに賛成。ただ、一部当局者は賃金の伸びが予想以上に上振れし、インフレが予想以上に根強いため、リスクはインフレ率が予想よりも高くなる方向に傾いていると主張。「今後、粘着性が増すことが示されており、賃金が遅行指標であることを踏まえても、当面は物価圧力が押し上げられる可能性がある」との見方があった様です。

また、一部メンバーは「インフレ率を目標に戻すのがこれ以上遅れれば、将来的にインフレ期待を安定させ続けることが一段と困難になる可能性がある」とし、「こうしたこと全ては、ディスインフレの最終段階が最も困難であることを示唆している」と述べた模様。

 

 

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