欧州の政策金利

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欧州中央銀行(ECB)は5月4日に定例理事会を開催し、0.25%の追加利上げを決定。主要政策金利を3.75%、銀行が中央銀行に預ける際の金利(中銀預金金利)は3.25%に引き上げております。利上げは7会合連続。主要政策金利は米金融危機直後の2008年10〜11月以来の高水準。なお、利上げ幅は前回3月までの0.50%から3会合ぶりに縮小しております。

声明で、「インフレは鈍化しているが、物価上昇圧力は依然として強い」と分析。一方で「過去の利上げはユーロ圏の金融・財政状況に力強く伝達されている」として、一定の引き締め効果が出ているとの見方も示したものの今後の利上げについては「データ次第」との判断を維持しております。

なお、声明公表後の記者会見で、ラガルド総裁は「インフレの見通しはあまりにも長く、高すぎる状態が続いている」と指摘した上で、「利上げは止めない」と強調しております、

最後に、欧州連合(EU)統計局が5月2日に発表した4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP、速報値)は、前年同月比7.0%上昇。伸び率は前月(6.9%上昇)から小幅拡大。6ヶ月ぶりに伸びが加速しております。価格変動の大きい食品やエネルギーなどを除いたコア指数でも5.6%上昇と、過去最高を更新した3月(5.7%上昇)からほぼ横ばいで高止まりしており、ECBの目標値である2%を大幅に上回って推移しております。

 

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