ECBの政策金利

↓クリックすると拡大します↓

 

欧州中央銀行(ECB)は10月26日に定例理事会を開催し、政策金利を据え置くことを全会一致で決定しました。利上げの見送りは2022年6月以来11会合ぶり。2022年7月以降の利上げ幅は計4.50%に達し、インフレは鈍化傾向にあるほか、中東情勢の影響を見極める必要があるとして、見送りが適当と判断した様です。

ECBは声明で、「インフレ率は依然として高すぎる状態にかなり長くとどまると予想される」との見通しを示しました。ただ、足元の物価状況を巡っては「インフレ基調に関するほとんどの指標が和らいでいる」と指摘。現在の政策金利を「十分に長い間維持する」ことで、物価2%目標の達成につながると判断しております。

今後の追加利上げや金融引き締めの期間は「データ次第」で判断する方針。ラガルド総裁は理事会後の記者会見で「再び利上げしないと言っているわけではない」と追加利上げの可能性に言及。利下げの議論は「時期尚早だ」とし、市場でくすぶる観測を牽制しております。

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。