ECBの政策金利

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欧州中央銀行(ECB)は1月30日に定例理事会を開催し、政策金利を0.25%引き下げることを決定しました。利下げは4会合連続。2月5日から適用されます。インフレの鈍化基調が続く中、景気を下支えするとしております。

声明で「インフレの鈍化は順調に進んでいる」として、年内にインフレ率がECBの目標である2%に低下するとの見通しを示しました。一方で、ドイツやフランスなどの景気回復が遅れており、「経済はなお逆風と向き合っている」と指摘しております。

声明公表後の記者会見で、ラガルド総裁は製造業の不振や消費者マインドの低迷などを挙げ、景気は「当面は弱い状態が続く」と説明。「金融政策は現時点で依然として引き締め的な領域にある」と述べ、今後の追加利下げに含みを持たせております。

◆2024年ユーロ圏GDP、前年比0.7%増

欧州連合(EU)統計局が1月30日に発表した2024年ユーロ圏実質GDP(域内総生産)速報値は、前年比0.7%増でした。プラス成長は4年連続。成長率は前年(0.4%増)から拡大したものの、ドイツを中心に製造業の不振が続き、景気の足を引っ張った模様。

なお、昨年10-12月期は、季節調整済みで前期比横ばい。年率換算では0.1%増でした。主要国では、スペインが0.8%増、ポルトガルが1.5%増と堅調だった一方、ドイツは0.2%減、フランスは0.1%減、イタリアは横ばいとなっております。

 

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