ECBの政策金利
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欧州中央銀行(ECB)は3月6日に定例理事会を開催し、政策金利を0.25%引き下げることを決定しました。3月12日から適用されます。政策金利の1つで民間銀行がECBに資金を預け入れる際に適用する中銀預入金利は、2.75%から2.50%に引き下げております。利下げは2024年6月に開始してから6回目で、据え置きを挟んだ9月以降では5会合連続。
声明文は「金融政策は依然として景気抑制的」とする文言を「景気抑制的な度合いが大幅に緩和されつつある」に変更。今後の利下げペースが緩やかになる可能性を示唆しております。
声明公表後の記者会見で、ラガルド総裁は「インフレ鈍化は順調に進んでいる」との認識も改めて示しました。また、「データが示せば一時停止する」と利下げ中断の可能性に言及。当面の利下げペースを巡り、「特定の経路を確約しない」と述べた上で、「データが必要だと示すなら利下げするし、そうでなければ一時停止する」と述べております。
同時に公表された最新の経済見通しによると、ユーロ圏の実質成長率は2025年が0.9%、2026年は1.2%と予測。昨年12月時点から、共に0.2ポイント下方修正しております。インフレ見通しは、2025年を2.3%(昨年12月時点は2.1%)と予測。2026年は1.9%で据え置いております。
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