ECBの政策金利
↓クリックすると拡大します↓
欧州中央銀行(ECB)は4月17日に定例理事会を開催し、政策金利を0.25%引き下げることを決定しました。4月23日から適用されます。政策金利の1つで民間銀行がECBに資金を預け入れる際に適用する中銀預入金利は、2.50%から2.25%に引き下げております。利下げは6会合連続。トランプ米政権の高関税政策により、世界景気の減速懸念が強まる中、ドイツなど欧州各国でも景気減速への懸念が高まっており、一段の金利引き下げが適切と判断した模様。
ECBは声明で、「インフレの鈍化は順調に進んでいる」と指摘し、目標とする2%前後に落ち着きつつあるとの認識を示しました。一方、トランプ米大統領が相次ぎ打ち出す大規模な関税措置を念頭に、「貿易摩擦の激化によって(ユーロ圏の)成長見通しが悪化している」と説明。先行きの不確実性が家計や企業の信頼感を低下させ、「ユーロ圏経済の見通しに一段と重くのしかかる恐れがある」と警鐘を鳴らしております。
声明公表後の記者会見で、ラガルド総裁も「経済成長の下振れリスクが高まった」と述べております。「貿易摩擦の激化が輸出を抑え、投資や個人消費の重荷になる」とも指摘。欧州の成長力を高めるため財政政策の必要性も訴えております。
今後の利下げペースについては、「特定の経路を事前に確約しない」としつつも、金融市場が不安定になれば「金融引き締めの効果をもたらす可能性が高い」としております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。