ECBの政策金利とインフレ率
↓クリックすると拡大します↓
欧州中央銀行(ECB)は6月5日に定例理事会を開催し、政策金利を0.25%引き下げることを決定しました。6月11日から適用されます。政策金利の1つで民間銀行がECBに資金を預け入れる際に適用する中銀預入金利は、2.25%から2.00%に引き下げております。利下げは7会合連続。
ECBは声明で、「現在のように極めて不確実性が高い状況下では、データに基づき、会合ごとに適切な金融政策のスタンスを決めていく」と強調しました。
声明公表後の記者会見で、ラガルド総裁は「金融政策の周期としては終わりが近づいている」との認識を示し、「我々は良い立ち位置にある」とも述べ、ECBが掲げる2%の物価目標の達成に向けて自信を繰り返し述べております。
また、スイスの世界経済フォーラム(WEF)の会長に就任するため、2027年10月までの任期途中で退任するとの一部報道について、ラガルド総裁は「任期を全うする」と断言。「これまで常に、そしてこれからも、使命を果たすと固く決意している」と述べ、早期退任の可能性を否定しました。
四半期ごとに公表される経済見通しが公表され、ユーロ圏の域内総生産(GDP)成長率は2025年は0.9%で据え置いた一方、2026年は1.1%と、前回3月時点の見通し(1.2%)から引き下げております。インフレ率は2025年は2.0%(3月時点の見通しは2.3%)、2026年は1.6%(3月時点の見通しは1.9%)に下方修正。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。