ユーロ圏の政策金利
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欧州中央銀行(ECB)は7月27日に定例理事会を開催。政策金利を0.25%引き上げることを決定しました。決定は全会一致。利上げは昨年7月以降9会合連続。インフレ率は鈍化しているものの、高止まりしており、一段の金融引き締めが必要だと判断した様です。主要政策金利は4.25%、民間銀行がECBに資金を預ける際に適用する中銀預入金利は3.75%となり、中銀預入金利は1999年のユーロ導入以降で最も高かった2000年10月~2001年5月の水準まで上昇しております。
ECBは声明で、「インフレ率は低下し続けているものの、高すぎる状況がかなり長引きそうだ」と予測。ただ、過去の利上げの影響は強力に浸透していると分析。資金調達コストの上昇で需要が抑制され、物価を引き下げる重要な要素となっていると指摘しました。
声明公表後の記者会見で、ラガルド総裁は長期化する高インフレにより、「今しなければいけないのは利上げだ」と言及。一方で、次回9月会合以降の利上げペースは「データ次第だ」と強調。「利上げするかもしれないし据え置くかもしれない」と明言を避け、利上げを見送る可能性にも言及しております。
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