世界の原油需給見通し

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米エネルギー情報局(EIA)は11月13日に、短期エネルギー見通し(STEO)を公表。

世界需給について、2024年世界原油生産量は前年比日量60万バレル増の日量1億0262万バレルと予測。前月見通し(日量1億0250万バレル)から日量12万バレル引き上げております。引き上げは2ヶ月連続。

世界石油消費量は前年比日量99万バレル増の日量1億0313万バレルと予測。前月見通し(日量1億0306万バレル)から日量7万バレル引き上げております。日量51万バレルの供給不足になる見込み。

2025年世界原油生産量は前年比日量204万バレル増の日量1億0466万バレルと予測。前月見通し(日量1億0454万バレル)から日量12万バレル引き上げております。

世界石油消費量は前年比日量122万バレル増の日量1億0435万バレルと予測。前月見通し(日量1億0435万バレル)で据え置いております。日量31万バレルの供給過剰となる見込み。

EIAは、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の減産により、来年1-3月期まで世界の原油価格は上昇するとの見通しを示しました。一方、「OPECプラス」の間では2年以上続く協調減産に疲れが広がる可能性があると分析。「原油価格の下振れリスクになる」と指摘しております。

 

米国の原油需給見通し(2024年)

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米国については、2024年米原油生産量を前年比日量30万バレル増の日量1323万バレルと予測。前月見通し(日量1322万バレル)から日量1万バレル引き上げております。

2025年は前年比日量30万バレル増の日量1353万バレルと予測。前月見通し(日量1354万バレル)から日量1万バレル引き下げております。ただ、引き続き過去最高は更新する見込み。

2024年米石油消費量は前年比日量4万バレル増の日量2032万バレルと予測。前月見通し(日量2028万バレル)から日量4万バレル引き上げております。

2025年は前年比日量19万バレル増の日量2051万バレルと予測。前月見通し(日量2049万バレル)から日量2万バレル引き上げております。

なお、EIAは2024年WTI原油価格見通しを77.00ドル(前月見通しは78.91ドル)、2025年は71.60ドルと予測(前月見通しは73.13ドル)。

ブレント原油は、2024年は80.95ドル(前月見通しは80.89ドル)、2025年は76.06ドル(前月見通しは77.59ドル)と予測しております。

 

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