世界の原油需給見通し(2023年)

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米エネルギー情報局(EIA)は8月8日に、短期エネルギー見通し(STEO)を公表。

世界需給について、2023年世界原油生産量は前年比日量142万バレル増の日量10130万バレルと予測。前月見通し(日量10110万バレル)から日量20万バレル引き上げました。

2023年世界石油消費量は前年比日量176万バレル増の日量10119万バレルと予測。前月見通し(日量10116万バレル)から日量3万バレル上方修正されたため、世界需給は日量11万バレルの供給過剰となる見込み。石油輸出国機構(OPEC)非加盟の生産量が大幅に増加するとしております。

2024年については、世界原油生産量は前年比日量170万バレル増の日量10300万バレル(前月見通しは日量10257万バレル)、世界石油消費量を前年比日量161万バレル増の日量10280万バレルと予測(前月見通しは日量10280万バレル)。世界需給は日量20万バレルの供給過剰となる見込み。

 

米国の原油需給見通し(2023年)

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米国については、2023年米原油生産量を前年比日量85万バレル増の日量1276万バレルと予測。前月見通し(日量1256万バレル)から日量20万バレル引き上げております。2024年は前年比日量33万バレル増の日量1309万バレルと予測。前月見通し(日量1285万バレル)から日量24万バレル上方修正。

2023年米石油消費量は前年比日量19万バレル増の日量2047万バレルと予測。前月見通し(日量2044万バレル)から日量3万バレル引き上げました。一方、2024年は前年比日量28万バレル増の日量2075万バレルと、前月見通し(日量2079万バレル)から日量4万バレル下方修正しております。

EIAは生産量引き上げの理由について、生産性の向上と原油価格の上昇を理由に挙げた上で、これらの要因に基づいて、世界石油在庫は減少を続け、今後2~3ヶ月は価格に上昇圧力が掛かるとの見方を示しております。

なお、価格見通しについては、

2023年WTI原油価格見通しを77.79ドル(前月見通しは74.43ドル)、2024年は81.48ドル(前月見通しは78.51ドル)と予測。

ブレント原油は、2023年は82.62ドル(前月見通しは79.34ドル)、2024年は86.48ドル(前月見通しは83.51ドル)と予測しております。

 

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