世界の原油需給見通し（2023年）
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米エネルギー情報局（EIA）は9月12日に、短期エネルギー見通し（STEO）を公表。
世界需給について、2023年世界原油生産量は前年比日量124万バレル増の日量10118万バレルと予測。前月見通し（日量10130万バレル）から日量12万バレル下方修正。
2023年世界石油消費量は前年比日量181万バレル増の日量10097万バレルと予測。前月見通し（日量10119万バレル）から日量22万バレル下方修正されたため、世界需給は日量21万バレルの供給過剰となる見込み。
2024年については、世界原油生産量は前年比日量170万バレル増の日量10288万バレル（前月見通しは日量10300万バレル）、世界石油消費量を前年比日量136万バレル増の日量10233万バレルと予測（前月見通しは日量10280万バレル）。世界需給は日量55万バレルの供給過剰となる見込み。
また、EIAは今年10-12月期の世界原油在庫は日量20万バレル減少するとの見通しを示した。サウジアラビアが日量100万バレルの自主減産を、年末まで延長すると発表したことが理由。世界の原油在庫が減少すれば、ブレント原油平均価格は10-12月期に93ドルになると予測。一方で、在庫が増加すれば、2024年下半期までに平均価格は87ドルまで下落するとしております。なお、EIAのデカロリス長官は、「原油高と不透明な経済状況により、世界の石油製品に対する需要は、2024年まで減少する可能性がある」と指摘しました。
米国の原油需給見通し（2023年）
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米国については、2023年米原油生産量を前年比日量87万バレル増の日量1278万バレルと予測。前月見通し（日量1276万バレル）から日量2万バレル引き上げました。過去最高に達する見通し。
2024年は前年比日量38万バレル増の日量1316万バレルと予測。前月見通し（日量1309万バレル）から日量7万バレル上方修正。
2023年米石油消費量は前年比日量7万バレル減日量2014万バレルと予測。前月見通し（日量2047万バレル）から日量33万バレル引き下げました。
2024年は前年比日量16万バレル増の日量2030万バレルと予測。前月見通し（日量2075万バレル）から日量45万バレル下方修正しております。
なお、EIAは2023年WTI原油価格見通しを79.65ドル（前月見通しは77.79ドル）、2024年は83.22ドル（前月見通しは81.48ドル）と予測。
ブレント原油は、2023年は84.46ドル（前月見通しは82.62ドル）、2024年は88.22ドル（前月見通しは86.48ドル）と予測しております。
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