OPECプラス参加国の原油生産量

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◆「OPECプラス」の産油量

石油輸出国機構(OPEC)によると、昨年12月のOPEC加盟国の産油量は前月比日量2.6万バレル増加の日量2674.1万バレルと、小幅ながら3ヶ月連続で増加となりました。加盟12ヶ国中、増加した国は7ヶ国、減少した国は4ヶ国、1ヶ国は変わらず。

国別では、OPECの盟主であるサウジアラビアは前月比日量2.4万バレル減の日量893.8万バレル。2ヶ月連続で減少しております。リビアは前月比日量5.2万バレル増加、ナイジェリアは前月比日量3.0万バレル増加と、共に3ヶ月連続で増加。

OPEC非加盟は前月比日量4.0万バレル減少の日量1391.3万バレルと、減少に転じました。ロシアは前月比日量0.6万バレル減の日量898.5万バレル。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」全体では前月比日量1.5万バレル減少の日量4065.4万バレルと、3ヶ月ぶりに減少に転じております。

◆IEA

国際エネルギー機関(IEA)は1月15日に公表した月報で、米国がロシアの石油大手や制裁逃れに使われていた「影の船団」と呼ばれるタンカーを新たに制裁対象に加えたことで、「石油供給の流れに影響を与える可能性がある」との認識を示した。

トランプ次期米政権については「イランの石油輸出に対してより厳しい姿勢に転じるとの見方がある」とした。一方で「新たな措置による潜在的な影響を完全に定量化するのは時期尚早だ」とも説明した。

2025年の世界石油需要は、先進国の景気改善への期待から前月から日量10万バレル増の日量1億0400万バレルと予測した。

◆EIA

米エネルギー情報局(EIA)は1月14日に、短期エネルギー見通し(STEO)を公表。

世界需給について、2025年世界原油生産量は前年比日量176万バレル増の日量1億0436万バレルと予測。前月見通し(日量1億0424万バレル)から日量12万バレル引き上げております。

世界石油消費量は前年比日量133万バレル増の日量1億0410万バレルと予測。前月見通し(日量1億0432万バレル)から日量22万バレル引き下げております。日量26万バレルの供給過剰となる見込み。

2026年世界原油生産量は前年比日量153万バレル増の日量1億0589万バレルと予測。世界石油消費量は前年比日量105万バレル増の日量1億0515万バレルと予測。日量34万バレルの供給過剰となる見込み。

なお、中国の需要については、2025年は前年比日量25万バレル増の日量1652万バレルと、前月見通し(日量1674万バレル)から日量22万バレル下方修正。2026年は前年比日量19万バレル増の日量1671万バレルと予測した。

◆OPEC

石油輸出国機構(OPEC)は1月15日に発表した月報で、

2024年世界石油需要は前年比日量154万バレル増の日量1億0375万バレルとし、前月見通しから日量7万バレル下方修正。2025年も前年比日量145万バレル増の日量1億0520万バレルと、前月見通しから日量7万バレル下方修正。共に6ヶ月連続で引き下げております。初めて公表された2026年については、前年比日量143万バレル増の日量1億0663万バレルと予測。

中国の需要については、2024年は前年比日量38万バレル増と、前月見通しから日量5万バレル下方修正。2025年は前年比日量31万バレル増と、前月見通しから日量5万バレル下方修正。共に6ヶ月連続で引き下げております。初めて公表された2026年については、前年比日量27万バレル増と予測。

 

 

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