OPECプラス参加国の原油生産量
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◆「OPECプラス」の産油量
石油輸出国機構(OPEC)によると、OPECと非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の5月産油量は前月比日量12.3万バレル減少の日量4092.2万バレルと、2ヶ月連続で減少しております。
OPEC加盟国の産油量は前月比日量2.9万バレル増加の日量2662.9万バレルと、増加に転じました。サウジアラビアは前月比日量3.2万バレル減の日量900.0万バレル。
OPEC非加盟国は前月比日量15.2万バレル減少の日量1429.3万バレルと、2ヶ月連続で減少。ロシアは前月比日量11.9万バレル減の日量918.2万バレルでした。
◆IEA
国際エネルギー機関(IEA)は6月12日に公表した月報で、2024年世界石油需要を前年比日量96万バレル増と予測。欧州や中国での需要の鈍さを考慮し、前月見通しから日量10万バレル引き下げております。下方修正は3ヶ月連続。
◆EIA
米エネルギー情報局(EIA)は6月11日に、短期エネルギー見通し(STEO)で、2024年世界原油生産量は前年比日量78万バレル増の日量1億0257万バレルと予測。前月見通し(日量1億0276万バレル)から日量19万バレル引き下げております。
世界石油消費量は前年比日量108万バレル増の日量1億0298万バレルと予測。前月見通し(日量1億0284万バレル)から日量14万バレル引き上げております。日量41万バレルの供給不足になる見込み。
2025年世界原油生産量は前年比日量216万バレル増の日量1億0473万バレルと予測。前月見通し(日量1億0465万バレル)から日量8万バレル引き上げております。
世界石油消費量は前年比日量153万バレル増の日量1億0451万バレルと予測。前月見通し(日量1億0426万バレル)から日量25万バレル引き上げております。日量22万バレルの供給過剰になる見込み。
◆OPEC
石油輸出国機構(OPEC)は6月11日に公表した月報で、2024年世界石油需要は前年比日量225万バレル増の日量1億0446万バレルとし、前月見通しで据え置いております。据え置きは3ヶ月連続。2025年は前年比日量185万バレル増の日量1億0631万バレルと、こちらも前月見通しで据え置いております。据え置きは2ヶ月連続。
OPECは、今年1-3月期の需要は日量5万バレル引き下げて、推定日量1億0351万バレルだった様で、予想より低い水準にとどまったものの、4-6月期は日量5万バレル引き上げて、通年の需要見通しを維持。下半期は旅行業界を中心とした消費が支えると予測。上半期は世界経済が堅調な成長を続けており、下半期も世界石油需要は日量230万バレル増と、好調が続く兆しがあるとしております。
なお、「OPECプラス」産原油の需要について、7-9月期は日量4360万バレルとし、現在の「OPECプラス」の産油量をはるかに上回る水準になると予想しております。
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