OPECプラス参加国の原油生産量

↓クリックすると拡大します↓

 

産油国の財政均衡原油価格はこちら

◆「OPECプラス」の産油量

石油輸出国機構(OPEC)によると、OPECと非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の6月産油量は前月比日量12.5万バレル減少の日量4080.1万バレルと、3ヶ月連続で減少しております。

OPEC加盟国の産油量は前月比日量8.0万バレル減少の日量2656.6万バレルと、減少に転じました。OPECの盟主であるサウジアラビアは前月比日量7.6万バレル減の日量893.4万バレルとなっております。

OPEC非加盟国は前月比日量4.5万バレル減少の日量1423.5万バレルと、3ヶ月連続で減少。ロシアは前月比日量11.4万バレル減の日量913.9万バレルでした。

◆IEA

国際エネルギー機関(IEA)は7月11日に公表した月報で、コロナ禍からの経済再開の需要が一巡し、中国での消費が減速するとの見方を示し、2024年世界石油需要を前年比日量100万バレル増の日量1億0310万バレルと予測。前月から日量10万バレル引き下げております。

IEAは「長らく石油需要を牽引してきた中国の伸びが鈍化するほか、自動車の電動化が押し下げ要因となっている。今後はインドやブラジルなど他の新興国の存在感が大きくなる」と分析しております。

◆EIA

米エネルギー情報局(EIA)は7月9日に発表した短期エネルギー見通し(STEO)で、2024年世界原油生産量は前年比日量64万バレル増の日量1億0243万バレルと予測。前月見通し(日量1億0257万バレル)から日量14万バレル引き下げております。引き下げは2ヶ月連続。

世界石油消費量は前年比日量111万バレル増の日量1億0291万バレルと予測。前月見通し(日量1億0298万バレル)から日量7万バレル引き下げております。日量48万バレルの供給不足になる見込み。

2025年世界原油生産量は前年比日量217万バレル増の日量1億0460万バレルと予測。前月見通し(日量1億0473万バレル)から日量13万バレル引き下げております。

世界石油消費量は前年比日量177万バレル増の日量1億0468万バレルと予測。前月見通し(日量1億0451万バレル)から日量17万バレル引き上げております。日量8万バレルの供給不足になる見込み。

なお、2024年第3四半期(7-9月)の世界原油生産量を日量1億0274万バレル、消費量を日量1億0356万バレルと予測。日量83万バレルの供給不足になると予測。前月(日量56万バレルの供給不足)から引き上げております。

◆OPEC

石油輸出国機構(OPEC)は7月10日に発表した月報で、2024年世界石油需要は前年比日量225万バレル増の日量1億0446万バレルとし、前月見通しで据え置きました。据え置きは4ヶ月連続。2025年は前年比日量185万バレル増の日量1億0631万バレルと、こちらも前月見通しで据え置いております。据え置きは3ヶ月連続。

OPECは「夏のドライブや夏季休暇の時期に、北半球での堅調な移動や航空旅行で燃料需要が押し上げられ、米国の需要が促進される」との見方を示しております。一方、供給に関しては今後数ヶ月と2025年は供給不足になると予測しております。

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。