OPECプラス参加国の原油生産量
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◆「OPECプラス」の産油量
石油輸出国機構(OPEC)によると、
OPECと非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の7月産油量は前月比日量11.7万バレル増加の日量4090.7万バレルと、4ヶ月ぶりに増加に転じております。
OPEC加盟国の産油量は前月比日量18.4万バレル増加の日量2674.6万バレルと、増加に転じました。加盟12ヶ国中、増加した国は9ヶ国、減少した国は3ヶ国。
OPEC非加盟国は前月比日量6.8万バレル減少の日量1416.0万バレルと、4ヶ月連続で減少。ロシアは前月比日量2.6万バレル減の日量908.9万バレルでした。
◆IEA
国際エネルギー機関(IEA)は8月13日に公表した月報で、2024年世界石油需要見通しを前年比日量97万バレル増で据え置いた一方、2025年は前年比日量95万バレル増と、前回見通しから日量3万バレル引き下げました。中国の景気低迷による消費への影響が理由。
IEAは、「コロナ禍明けの急増後、中国の需要が鈍化し、世界需要の足を引っ張っている」と指摘した。一方、西側諸国、とりわけ世界のガソリンの3分の1を消費する米国の需要は堅調と予想。米国の夏季のドライブ需要はコロナ以降では最高になると見込んでおります。加えて、「OPECプラス」の協調減産で市場が引き締まり、「供給が現時点では夏のピーク需要に追いついておらず、供給不足になる見込みだ」と警戒感を示しております。
◆EIA
米エネルギー情報局(EIA)は8月6日に発表した短期エネルギー見通し(STEO)で、2024年世界原油生産量は前年比日量57万バレル増の日量1億0236万バレルと予測。前月見通し(日量1億0243万バレル)から日量7万バレル引き下げております。引き下げは3ヶ月連続。
世界石油消費量は前年比日量114万バレル増の日量1億0294万バレルと予測。前月見通し(日量1億0291万バレル)から日量3万バレル引き上げております。日量58万バレルの供給不足になる見込み。
2025年世界原油生産量は前年比日量208万バレル増の日量1億0444万バレルと予測。前月見通し(日量1億0460万バレル)から日量16万バレル引き下げております。引き下げは2ヶ月連続。
世界石油消費量は前年比日量161万バレル増の日量1億0455万バレルと予測。前月見通し(日量1億0468万バレル)から日量13万バレル引き下げております。中国経済の減速見通しが主な要因。日量11万バレルの供給不足になる見込み。
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