OECD加盟国の原油在庫

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◆IEA

国際エネルギー機関(IEA)は6月14日に月報を公表。2024年の見通しを初めて公表し、世界石油需要見通しを日量1億0310万バレルと予測。2023年(日量1億0230万バレル)を上回って過去最高となるとの見方を示しました。2年連続で需要が供給を上回るものの、2024年世界石油需要は前年比0.8%増と、2023年(2.5%増)から縮小する見通し。中国やインドの消費拡大が伸びをけん引するものの、金融引き締めによる先進国の景気減速やコロナ禍からの反動が一巡するとしております。

2024年世界原油供給量は日量1億0230万バレルと、2023年(日量1億0130万バレル)を上回って過去最高を更新すると予測。「OPECプラス」が2024年までの延長を決めた協調減産による減少を、米国のシェールオイルの増産などで補うとしております。

◆EIA

米エネルギー情報局(EIA)は6月6日に短期エネルギー見通しを発表。2023年世界石油需要見通しを前年比日量159万バレル増の日量1億0101万バレルと予測。前月見通しから日量2万バレル上方修正。一方、2024年は前年比日量170万バレル増の日量1億0271万バレルと予測。前月見通しと変わらずでした。

2023年世界原油供給量は前年比日量152万バレル増の日量1億0137万バレルと予測。前月見通しから日量3万バレル上方修正。一方、2024年は前年比日量132万バレル増の日量1億0269万バレルと予測。前月見通しから日量33万バレル下方修正しております。

◆OPEC

石油輸出国機構(OPEC)は、6月13日に発表した月報で、2023年世界石油需要見通しを年比日量234万バレル増の日量1億0191万バレルと予測。前月見通し(前年比日量233万バレル増)とほぼ同水準で、事実上4ヶ月連続で据え置いております。欧州の見通しを引き下げた一方で、中国を小幅上方修正。

OPECは、「高インフレが続き、主要金利が既に上昇し、労働市場が逼迫する中、2023年下半期の経済成長に関して、不確実性が高まっている」と分析。さらに、ウクライナ情勢に言及し、「東欧の地政学的対立がいつ、どのように解決されるかは依然不透明だ」と指摘しております。

また、中国の石油需要見通しは前年比日量84万バレル増と、前月見通し(前年比日量80万バレル)から引き上げております。厳格な新型コロナ感染対策が解除され、需要回復が見込まれることが理由。

 

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