OECD加盟国の原油在庫
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◆IEA
国際エネルギー機関(IEA)は、12月14日に公表した月報で、2024年世界石油需要量は前年比日量110万バレル増加すると予測。前月見通しから日量13万バレル引き上げております。米経済の見通し改善と原油価格の低下が理由。国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)は化石燃料からの脱却を進めることで合意しましたが、月報は目先の石油消費が堅調に推移する見通しを示しました。
2023年の世界石油需要量は前年比日量230万バレル増とし、前月見通しから日量9万バレル引き下げております。増加分の8割を中国が占めるとしました。
2024年の非OPECプラス産油国の生産量は前年比日量120万バレル増と、2023年の前年比日量220万バレル増を下回る見通し。
◆EIA
米エネルギー情報局(EIA)は、12月12日に公表した短期エネルギー見通し(STEO)で、2023年世界原油生産量は前年比日量163万バレル増の日量1億0162万バレルと予測。前月見通し(日量1億0154万バレル)から日量8万バレル上方修正しております。
世界石油消費量は前年比日量185万バレル増の日量1億0100万バレルと予測。前月見通し(日量1億0104万バレル)から日量4万バレル引き下げたため、日量62万バレルの供給過剰となる見込み。
2024年については、世界原油生産量は前年比日量57万バレル増の日量1億0219万バレル(前月見通しは日量1億0255万バレル)、世界石油消費量は前年比日量134万バレル増の日量1億0234万バレル(前月見通しは日量1億0244万バレル)と予測。日量15万バレルの供給不足になる見込み。
◆OPEC
石油輸出国機構(OPEC)は12月13日に発表した月報で、2023年世界石油需要は前年比日量245万バレル増の日量1億0211万バレル、2024年は前年比日量225万バレル増の日量1億0436万バレルと予測。共に前月見通しで据え置いております。
OPECは、投機筋が原油安に大きな影響を及ぼしたと指摘。11月の原油先物市場について、「荒い値動きとなる中、大量の売りが出たことが響いた」とし、「需要の伸びに対する過度な懸念にあおられ、投資家心理にマイナスの影響を与えた」と主張しました。
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