OECD加盟国の原油在庫
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◆IEA
国際エネルギー機関(IEA)は、3月15日に公表した月報で、2023年世界石油需要を前月に続いて上方修正。前年比日量200万バレル増の日量1億0200万バレルと予測。前月見通しから10万バレル上積みしております。中国の需要が前年比日量100万バレル増の日量1600万バレルになるとの見方が理由。
IEAは「中国の国内の航空便の往来はコロナ前の水準を上回っている。ジェット燃料の使用が増えることが世界の需要増につながる」としております。
供給については、2月世界原油生産量は日量1億0155万バレルとし、前月比日量83万バレル増加したとの見方を示しました。欧州連合(EU)のロシア産原油に対する制裁による市場混乱の中でも、足元の世界の石油在庫は高水準となっておりますが、IEAは2023年前半は供給が需要を上回る状態が続くが、年後半は中国景気の回復と季節的な要因で下回る可能性があるとの懸念を示しております。
◆EIA
米エネルギー情報局(EIA)は3月7日に発表した短期エネルギー見通し(STEO)で、2023年世界石油消費量を前年比日量148万バレル増とし、前月から日量37万バレル上方修正。2024年は前年比日量179万バレル増とし、前月と変わらずでした。
◆OPEC
石油輸出国機構(OPEC)は3月14日に発表した月報で、2023年世界石油需要の伸びを前年比日量232万バレル増の日量1億0190万バレルと予測。増加幅は前月と変わらずでした。ただ、中国の需要を前年比日量71万バレル増と、前月見通し(日量59万バレル増)から上方修正しております。
OPECは「中国は厳格なゼロコロナ政策を解除し、経済活動を再開させ、世界経済の成長にかなりの勢いを与えることになる」と指摘。一方で、「金利と世界の債務水準が急速に上昇し、深刻な負の波及効果を引き起こす可能性がある。世界成長に悪影響が及ぶかもしれない」と懸念を示しております。
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